サッカーをしている人はほとんどの人がこの言葉を聞いた事があるともいます。
筋トレをすると体が重くなる、動きが遅くなる
未だに多くの指導者がこのようなことを言っていてユース年代で筋力トレーニングを行わない人が多いと思います。これは一種の洗脳だと僕は思っています。
結論から言ってしまえば実はこれって全くの間違いなんですよね。
はっきり言っていまだにこのような事を言っている指導者がいれば現在の日本のサッカー事情への理解が深くありません。日本のトップレベルや世界で闘って行くうえで筋トレというのはかかせないものになっている事にお気づきください。
◾︎これまで日本のサッカー界が筋トレをしなかった理由
なぜこれまでユース年代や大人の年代も含めてサッカー界がチーム全体で筋力トレーニングを行わなかったかというと、
筋トレをすると翌日への疲労感、サッカーの練習への影響
があったからだと僕は考えています。そしてこれも「体が重くなった」と勘違いをしてしまう1つの理由です。通常筋トレを行うと筋繊維が回復するまで2日〜3日は必要とされています。そうすると当然筋トレをした翌日は疲労感があり、戦術練習などへの影響もあります。これも今までチームとして筋トレをすることがなかった1つの理由かなと思います。
しかし昨今の日本の育成機関やJFAのJr.育成講義などでも筋トレの必要性は度々取り上げられるようになってきました。これはユース年代の国際大会でフィジカル面の差を感じ始めているからこその議題なのかなと僕は思っています。
例を出すとアメリカやヨーロッパではユース年代から正しい知識を持ったトレーナーをもとに基礎筋力トレーニングをしっかり行います。
日本の指導者もどんどん自分の考えをアップデートして、いろいろな知識を取り組んでいかなければ時代遅れの指導者へとなってしまいますよね。
◾︎無知識な筋トレが体を重くする
「筋トレ=ベンチプレス、スクワット」
と思っている方、そしてこの2種目だけしか行わない方っていると思います。しかしそのような偏った筋トレのせいで偏った体型になり、バランスを崩し体も重く感じてきてしまいます。
筋トレにおいて重要なこと
・全身バランスよく鍛える
・正しいフォームを身につける
・体幹(バランス)トレーニングを組み込む
ただ体を大きくすればいいというわけではありませんが、世界トップレベルの選手をみていて筋肉がなく細い選手というのは本当にごく稀です。
◾︎筋肉を大きくする事が目的ではない
「筋トレ=筋肉を肥大させる」という概念をまずはなくしてください。しかし最低限の筋肥大は必要ということも覚えておいてください。
サッカーにおける筋トレとはサッカーにその鍛えた筋肉を還元できなければ意味がありません。そこで必要になってくるのが、
・ジムで行う筋トレ
・グラウンドで行う筋トレ(アジリティ、スピードトレーニング)
ようするにサッカーには2つの筋トレが必要というわけです。ジムで大臀筋、ハムストリングスを鍛えたとしたら、外でその鍛えた大臀筋とハムストリングスをしっかりと使った走り方、ステップの練習が必要です。このように鍛えた部位を爆発的に発揮できるように外でのトレーニングも必須となってくるわけです。
✔︎怪我に注意
筋トレを行うと起きやすくなるのが【怪我】です。
なぜ怪我が起きやすくなるというと鍛えっぱなしの筋肉が硬くしなやかさがないからです。筋肉が硬いと起きやすくなるのが肉離れです。せっかく鍛えてグラウンドで生かそうとしても怪我をしてしまったら意味がありません。
そこで大切になるのが「筋トレを行うと同時に柔軟性を高める」ということです。風呂上がりの筋肉が柔らかい時の柔軟体操、ヨガ、などは怪我予防に適正です。
しかし急な柔軟体操というのも怪我の元ですのでご注意を。筋肉が硬直している状態で急に伸ばしたりすると筋繊維を痛めてしまう恐れがあります。少しずつゆっくりほぐしていきましょう。
◾︎最後に
今回僕が伝えたかったのは、
・筋トレは現代サッカーに必須
・筋トレとはジムで行うばかりが筋トレではない
ということです。まだまだこのような考えは日本サッカー界に浸透していませんが、個人で勉強して正しい知識持って筋トレを行なってください。
筋トレが自分に合う、合わないの個人差というのは間違いなくありますが最低限の筋力というのは上のレベルでサッカーをするうえで必須ですよ。
コメント